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コラム
翼賛選挙から学ぶことはできないか
弁護士1年目のときにふとした気まぐれで弁護士会の法教育委員会に入った。以来、なかなか足を洗うタイミングがつかめないまま現在に至っている。法教育委員会の主な仕事のひとつに、出張授業活動がある。県内の小中高校からの申し込みに […] -
コラム
いじめを調査するためのアンケート等の開示をめぐる裁判所の判断について
はじめに いじめ事案が発生した場合、学校は児童生徒に対するアンケート調査を実施する。アンケート調査の実施後は、回答書の記載内容を整理した文書が作成されることが多い。重大事態調査が行われる場合は、回答書や回答書の記載内容を […] -
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さいたま地裁令和3年12月15日判決(いじめ防止対策推進法の重大事態調査を行わなかったこと等が国賠法上違法とされた事例)
目次 事案 判決要旨 解説 第1 事案 原告は、平成27年4月に川口市立中学校に入学し、サッカー部に入部した。サッカー部ではライングループに入ったが、ほどなく、ライン外しのいじめを受けるようになり、練習中にTシャツの後 […] -
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《判例のご紹介》福岡高裁令和3年9月30日(いじめ自死事案において調査義務の違反等を理由に請求が認容された事例、高校であることを理由として注意義務が軽減されないとされた事例)
第1.事案の概要 本件は、福岡県内の私立高校の3年生であった被害生徒が、本高校入学後、特に2年生時から自死に至るまで、加害生徒らから、他の生徒の前で殴られたり蹴られたりする暴力や、セロハンテープで何重にも巻かれて椅子に縛 […] -
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相続土地国家帰属制度について
1.はじめに 弁護士として相続の相談を受けていると、「相続したくない土地があるがどうしたらいいか?」という相談に接することが結構ちょくちょくあります。たいていは、遺産の中に農地や山林が含まれるケースです。いずれも用途が限 […] -
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憲法26条といじめ防止対策推進法
憲法26条といじめ防止対策推進法の関係 現在の憲法学は、憲法26条が国民の学習権を保障していると解する点でほぼ一致していると言えます。 その内容については様々な解釈がありますが、最高裁判所として初めて学習権を認めた学力テ […] -
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登校さえすればどうにかなるという謎の神話
愛知県半田市の公立小学校の女性教諭が、2020年12月半ばころ、不登校傾向にある低学年の男子児童宅に登校を促すために訪れ、保護者が不在の中、「行きたくない」と言う男子児童を車に乗せて学校に連れ出すという信じられない報道に […] -
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《判例のご紹介》東京高裁令和3年6月3日判決(いじめ不登校事案にいじめ防止対策推進法23条を参照して学校の義務違反を認めたケース)
目次1.【事案の概要】2.【解説】 1.【事案の概要】 被害児童は、小学校5年生であった、平成24年10月頃から同年11月までの間、同級生であった加害児童から、①被害児童の仕業であると一方的に決めつけられ手拳で殴りかか […] -
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大津市「アウティング」事件
大津市が管理運営する同市立保育施設を紹介するホームページ上に、心と体の性が一致しない「性別違和」に関する症状、受診歴などの個人情報が、本人の同意を得ないまま掲載されました。掲載された情報に、個人の氏名などは含まれていませ […] -
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《判例のご紹介》浦和地裁昭和60年4月22日判決(一般的抽象的な指導では足りないとして市の責任が認められたケース)
目次【事案の概要】【判決要旨】【解説】 【事案の概要】浦和市立小学校4年生であった加害児童は、同級生の被害児童の背後から被害児童をめがけて足から滑り込みをかけ、被害児童の両足の間に自己の片足をさし込んで、被害児童の片足を […]